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LimeSurvey・Formbricksの違いを比較!用途と機能で選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-07-26 LimeSurvey Formbricks

LimeSurveyとFormbricksは、どちらもクラウド版とセルフホスト版を選べるアンケート作成ツールです。ただし、得意とする回答の集め方と、セルフホスト時に確認すべき条件が異なります。

LimeSurveyは、回答者の条件分岐や無作為化、割り当て数の制御を組み合わせた調査を設計したい場合に候補になります。Formbricksは、共有リンクだけでなく、Webサイトやアプリの中で回答を集めたい場合に検討しやすい製品です。

結論を先に

複雑な調査の流れを組み、参加者や回答条件を細かく管理したいならLimeSurveyが候補です。Webサイトやアプリ内でアンケートを表示し、利用中の体験について回答を集めたいならFormbricksが候補になります。

LimeSurvey

こんな人に

複雑な調査設計と参加者管理を重視する

Formbricks

こんな人に

リンク、Webサイト、アプリ内での回答収集を重視する

主な違いを比較

選ぶときは、単に「アンケートを作れるか」ではなく、どこで回答を集めるか、どの程度の条件設定が必要か、誰が運用を担当するかを分けて考えます。

比較項目LimeSurveyFormbricks
主な回答の集め方公開アンケート、参加者ごとのトークンを使うアンケート共有リンク、埋め込み、Webサイト、アプリ、メール
回答の流れ条件分岐、無作為化、割り当て数の制御条件分岐、隠し項目、途中回答、割り当て数の制御
回答後の扱い組み込みの集計と、CSV・Excel・SPSS・R・Stataへの書き出し回答概要と、CSV・XLSXへの書き出し、API連携
提供形態マネージドクラウド、Community Editionのセルフホストクラウド、Community Editionのセルフホスト
セルフホストの主な確認点サーバー、メール、バックアップ、更新、監視データベース、ストレージ、メール、バックアップ、更新、監視

複雑な調査を組むならLimeSurvey

LimeSurveyでは、設問の種類に加えて、ExpressionScriptによる条件設定、質問の無作為化、回答枠の割り当てを組み合わせられます。たとえば、回答内容に応じて表示する質問を変え、対象条件を満たした回答が一定数に達したら受付を止める、といった調査の流れを設計できます。

回答の集め方は、誰でも開ける形式と、参加者ごとのトークンを使う形式に対応しています。参加者の管理、匿名設定、回答の保存や途中回答も個別に確認できるため、対象者を決めて調査したい場合に向いています。

回答後は、ツール内の統計機能に加え、CSVやExcel、SPSS、R、Stataへデータを書き出せます。調査後に別の分析環境を使う場合は、必要な形式へ出力できるかも選定条件にできます。

Webサイトやアプリ内で集めるならFormbricks

Formbricksは、共有リンクに加え、Webサイトへの埋め込みやアプリ内アンケートに対応しています。たとえば、サービスの利用中に質問を表示し、その場で回答を集める使い方を考えられます。

回答の流れには、条件分岐、隠し項目、途中回答、回答枠の制御を組み込めます。使い切りリンクやPINによるアクセス制限も選べるため、公開範囲や回答者との対応付けを用途に合わせて設計できます。

集まった回答は概要で確認でき、CSVやXLSXへ書き出せます。API、SDK、webhookも用意されているため、回答データを既存のシステムへ渡す必要がある場合は、連携部分の開発と運用まで含めて検討します。

クラウドとセルフホストは運用責任が違う

両製品とも、提供元が運用するクラウドと、自分たちの環境で動かすセルフホストを選べます。セルフホストでは、クラウドの回答数上限がそのまま適用されるのではなく、自分たちが用意する設備の容量と運用方針が実質的な条件になります。

LimeSurveyのCommunity EditionはGPLで利用できます。運用時はWebサーバー、PHP、データベースに加え、メール送信、通信の暗号化、バックアップ、更新、監視、容量管理を自分たちで担います。

FormbricksのCommunity EditionはAGPLv3のコアを利用できます。セルフホストにはアプリケーション、PostgreSQL、RedisまたはValkey、オブジェクトストレージ、メール送信、通信の暗号化、バックアップ、移行、監視の運用が必要です。Community Editionにはアンケート数、回答数、利用者数に上限がない一方、非公開での改変、権限管理、割り当て数管理などはEnterprise Edition側の範囲です。

セルフホストを選ぶときは、ライセンス費だけで安いと判断できません。サーバー、データベース、ストレージ、メール、バックアップ、更新作業、運用担当者まで含めた費用で比較しましょう。

クラウド料金は回答数以外も確認する

以下は2026年7月26日に確認されたGLOBAL向けの参照条件です。

項目LimeSurveyFormbricks
課金単位非EUR表示は目安で、checkoutは常にEURで行われる。Cloudはmonthlyとannual billingを選べ、annualは2か月分freeと案内される。
無料の入口free: Cloud Freeは0 EUR/monthで期間制限がなく、25 responses/month、10 MB upload storageである。hobby: Cloud Hobbyはfreeで、1 workspace、250 responses/month、Frankfurt hostingである。

LimeSurveyのクラウドは、プランによって回答数、保存容量、管理者数、請求周期が異なります。Formbricksのクラウドは、ワークスペース数と月間回答数に加えて、利用者数、超過時の扱い、保存条件も確認対象です。

注意

料金やプラン条件は変更される可能性があります。日本向けの公開料金セットは両製品とも確認できていないため、上表を日本料金とは扱わず、契約前に対象地域の最新条件を確認してください。

選び方を用途別に整理

LimeSurveyは、対象者を管理しながら調査を進めたい場合や、質問の条件分岐、無作為化、割り当て数を組み合わせたい場合に候補です。回答後に統計ツールへデータを渡す運用にもつなげられます。

Formbricksは、共有リンクのアンケートに加えて、Webサイトやアプリ内で回答を集めたい場合に候補です。利用中の接点で質問を出すことや、APIなどを使って回答を別システムへ渡すことを考えている場合は、必要な組み込み方法を確認しましょう。

セルフホストを前提にするなら、機能だけでなくライセンスと運用環境も重要です。LimeSurveyはGPLのCommunity Edition、FormbricksはAGPLv3のCommunity Editionで、FormbricksにはEnterprise Editionとの機能境界もあります。自社で担える保守範囲まで含めて選ぶ必要があります。

確認しておきたいこと

回答は共有リンクで集めるのか、Webサイトやアプリ内でも集めるのか
条件分岐だけでなく、参加者管理や質問の無作為化まで必要か
セルフホストする場合、更新、バックアップ、監視を担当できるか

よくある質問

Q.どちらもセルフホストできる?

A.どちらもセルフホストできます。LimeSurveyはGPLのCommunity Edition、FormbricksはAGPLv3のCommunity Editionを提供しています。必要な設備、運用作業、ライセンス条件は異なるため、導入前に分けて確認してください。

Q.無料で試せる?

A.両製品ともクラウドに無料の入口があります。2026年7月26日時点では、LimeSurveyのCloud Freeは月25回答と10 MBの保存容量、FormbricksのCloud Hobbyは1ワークスペースと月250回答です。

Q.Webサイトやアプリ内で回答を集めるならどちら?

A.Webサイトやアプリ内でのアンケートを主目的にするなら、Formbricksが候補です。LimeSurveyは、参加者管理や複雑な調査条件を重視する場合に検討しやすい製品です。

出典

確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

LimeSurvey

Formbricks