Typeformは、アンケートや申し込みフォームを作れるクラウドサービスです。調査、申し込み受付、見込み顧客の情報集め、決済まで、目的に応じたフォームを用意できます。
Typeformの特徴は、質問を並べるだけのフォームにとどまらないことです。回答の内容に応じて、次に表示する質問や最後に見せる結果を変えられます。こうした「回答者によって進み方が変わるフォーム」を作りたい人にとって、検討しやすいサービスといえます。
ただし、料金は月に集める回答数と、フォームを管理する人数によって変わります。無料でも使い始められますが、回答数の枠が小さいため、実際に運用できるかは事前の見積もりしだいです。この記事では、Typeformで何ができるのかを整理したうえで、料金と導入前に確認すべき点を順に説明します。
Typeformで作れるのは、次のようなフォームです。
回答画面は日本語でも作成できます。
作成時には、AIによる作成、複数の質問形式、分岐、計算を組み合わせられます。分岐とは、選んだ回答に応じて次の質問を変える仕組みのことです。たとえば、特定の選択肢を選んだ人だけに追加の質問を見せる、といった構成が作れます。また、回答から計算した結果に応じて、表示する案内を変えることもできます。
全員に同じ質問を見せるだけでよいのか、回答内容によって出し分けたいのか。ここが、Typeformを選ぶかどうかの最初の分かれ目になります。
完成したフォームは、共有URLで案内する方法と、Webページに埋め込む方法で配布できます。
集まった回答は、Typeformの「Results」という画面で確認できます。さらに、CSVまたはXLSX形式で出力もできるため、表計算ソフトで集計する運用も可能です。
ここで一度、「回答の集め方」と「集めた後の扱い方」を分けて考えておくと、後の判断がしやすくなります。Typeformの画面で見るだけで足りるのか、表計算ソフトに書き出したいのか、別の業務システムに渡したいのか。この点を先に決めておきましょう。
回答が届いた後の処理には、WorkflowやGoogle Sheetsとの連携を使えます。
もう少し踏み込んだ使い方として、APIやwebhookも利用できます。APIは外部のプログラムからデータを取得する仕組み、webhookは何かが起きたときに別のシステムへ自動で通知を送る仕組みです。これらを使えば、回答データの取得や、別システムへの通知を組み込めます。
必要な連携方法は、やりたいことによって変わります。回答をGoogle Sheetsに集めるならGoogle Sheets連携が候補です。回答をきっかけに別システムへ通知したいならwebhook、外部プログラムから回答データを取得したいならAPIが候補になります。フォームを作るだけで終わらない用途なら、今使っている保存先や業務システムにどうつなぐかまで確認しておきましょう。
Basic以上のプランでは、StripeまたはPayPalを使った決済をフォームに組み込めます。申し込みと支払いを1つのフォームにまとめたい場合に使える機能です。
注意したいのは、確認すべき点がTypeform側だけではないことです。外部の決済サービスにかかる手数料や、利用できる地域の条件は、別に確認する必要があります。Typeformのプランを選ぶ前に、使う予定の決済サービスが自分の地域で利用できるか、どのような手数料がかかるかも合わせて調べておきましょう。
標準プランの料金は、アカウント単位の基本料金に、月間の回答枠と利用者数が組み合わさる形になっています。つまり、月額の金額だけを比べても判断できません。想定する回答数と、フォームを管理する人数の両方に合うプランを選ぶ必要があります。
| プラン | 料金・条件 |
|---|---|
| free | 0 USD。フォーム数は無制限だが、回答は月10件まで |
| basic | 月払い表示で月39 USD。月100回答と1 userを含む |
| plus | 月払い表示で月79 USD。月1,000回答と3 usersを含む |
| business | 月払い表示で月129 USD。月10,000回答と5 usersを含む |
注意
料金表は2026年7月26日に確認したGLOBAL参照料金です。日本専用のJPY料金として確認できたものではありません。料金や条件は変更される可能性があるため、契約前に公式の表示を確認してください。
Freeプランなら費用をかけずにフォームを作れますが、回答は月10件までです。有料プランに進むと回答枠と利用者数が増えます。試しに作ってみたいだけなのか、継続して回答を集めたいのかで、必要なプランは変わってきます。
Typeformを使うなら、先に知っておきたい仕様があります。月間の回答上限に達すると、フォームは非公開になります。回答の受付が止まるということです。
さらに、すでに集めた回答を削除しても、その月の回答枠は戻りません。上限に達した後で回答を消して枠を空ける、という対処はできない仕組みです。
公開中の申し込みフォームや調査で受付が止まると困る場合は、公開前に月間の回答数を見積もっておく必要があります。回答数が月によって大きく変わるなら、平均的な月ではなく、回答が集中する月を基準にプランを確認しましょう。
次の3点を、自分の状況に当てはめて確認してみてください。
Typeformは、回答に合わせて進み方が変わるフォームを作り、共有から回答確認、出力、外部サービスとの連携まで一通り行いたい場合の候補になります。判断するときは、作成機能の多さだけを見ないことが大切です。回答枠、管理する人数、上限に達したときの停止、回答後の処理までを一続きで確認すると、自分の用途に合うかが見えてきます。
Q.無料でフォームを作れる?
A.Freeプランは0 USDで、作れるフォーム数は無制限です。ただし、集められる回答は月10件までです。
Q.日本語のフォームを作れる?
A.日本語の回答画面を作れます。ただし、日本専用のJPY料金は確認できていません。記事内の料金はGLOBAL参照料金であり、日本料金ではありません。
Q.回答上限に達したらどうなる?
A.フォームが非公開になり、回答の受付が止まります。回答を削除しても当月の回答枠は戻らないため、継続して回答を受け付ける用途では、余裕のある回答枠を確認しておいてください。
確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Typeform