TypeformとJotformは、どちらもフォームやアンケートを作り、URLの共有やWebサイトへの埋め込みで回答を集められるサービスです。
名前だけを見ると「アンケート向け」「フォーム向け」と分けたくなりますが、その分類では違いは見えてきません。実際に差が出るのは、質問の見せ方、回答が届いた後の処理、そして料金プランの上限の数え方です。この3点を押さえれば、自分の用途に合うほうを選べます。
Typeformでは、回答内容に応じて次の質問や結果を変える対話的なフォームを作れます。Jotformでは、フォーム送信後の承認、署名、書類作成、支払いまで一連の手続きを組み込めます。
Typeform
こんな人に
回答者ごとに質問の流れや結果を変えたい
Jotform
こんな人に
支払い、承認、署名、PDFまで一連の手続きをフォームから進めたい/通信が不安定な現場で回答を集めたい
| 比較する点 | Typeform | Jotform |
|---|---|---|
| 主な使い方 | 対話的なフォームで調査、申込、見込み客の情報収集、決済などに使う | 汎用フォームを中心に、支払い、承認、署名、PDFまで扱う |
| 作成方法 | AI作成、質問形式、分岐、計算を組み合わせる | 項目をドラッグ操作で配置し、AI作成、分岐、計算を組み合わせる |
| 配布と回答確認 | 共有URLや埋め込みで配布し、Resultsで回答を確認する | 共有や複数の埋め込み方法で配布し、管理画面で回答を確認する |
| 出力 | CSV、XLSX | Excel、CSV、PDF |
| 上限を見る単位 | 月間回答数と利用者数 | フォーム数、月間送信数、閲覧数、保存量、アップロード、決済、署名など |
| 回答後の処理 | Workflow、Google Sheets、API、webhookで処理や同期を組む | 承認、電子署名、標準連携、Airtable同期、API、webhookを使う |
ここで注意したいのは、分岐(選んだ回答に応じて次の質問を変える仕組み)と計算に、どちらも対応しているという点です。つまり「質問を分岐できるか」では決められません。
分かれ目になるのは、回答者に見せる質問の流れを中心に考えるのか、送信後の承認や書類処理まで含めて考えるのかという視点です。
Typeformでは、質問形式、分岐、計算を組み合わせて、回答者によって次の質問や結果を変えられます。申込内容に応じて追加の質問を表示する、回答を計算して結果を分ける、といったフォームを作りたい場合に検討しやすい構成です。
作ったフォームは共有URLで案内するほか、Webサイトに埋め込めます。集まった回答はResultsという画面で確認し、CSVまたはXLSXで出力できます。Google Sheetsとの連携、API、webhookも用意されているため、回答データを別の場所へ同期したり、回答後の処理につなげたりもできます。
一方で、運用前に月間の回答枠を見積もっておく必要があります。回答上限に達するとフォームが非公開になり、しかも回答を削除しても当月の枠は戻りません。キャンペーンや申込受付のように回答が特定の時期に集中する場合は、通常月の平均ではなく、受付が集中する月の回答数を基準に考えてください。
Jotformでは、フォーム項目をドラッグ操作で配置し、AI作成、分岐、計算を使って入力内容を組み立てます。
フォーム送信後には、承認の流れや電子署名を組み込めます。情報を集めて終わりではなく、その後の確認や書類作成まで続く手続きに向いています。
支払いを受ける場合は複数の決済サービスを利用でき、Jotformによる追加の取引手数料はありません。ただし、外部の決済サービス側の手数料と、プランごとの月間決済件数の上限は別に確認が必要です。
回答は管理画面で確認でき、Excel、CSV、PDFへ出力できます。標準の外部サービス連携に加えて、Airtableとの同期、API、webhookも選べます。
もう一つ押さえておきたいのが、回答の集め方です。モバイルアプリではオフラインでの収集に対応し、端末を据え置いて使う受付にも使えます。通信環境が安定しない場所での聞き取りや、会場の受付端末で入力してもらう場面では、この点が判断材料になります。
料金プランで見るべき「上限」の構造が、2つのサービスで大きく異なります。
Typeformは、アカウント全体の月間回答枠と利用者数がプラン選びの中心です。上限に達すると公開が止まる仕様もあるため、まず「1か月に何件集めるか」を決めれば、必要なプランを絞りやすくなります。
Jotformは、月間の送信数だけでは判断できません。フォーム数、閲覧数、累積の保存量、アップロード容量、決済件数、署名付き文書の件数など、複数の上限が組み合わさっています。月間送信数に余裕があっても、回答を長く保存する場合やファイルを多く受け取る場合は、別の上限が先に影響する可能性があります。
回答の持ち出し方にも違いがあります。表計算ファイルで扱うだけなら両方が候補になりますが、回答をPDFで出力したい場合は、Jotformの出力方法も確認しておくとよいでしょう。
以下は、2026年7月26日に確認されたGLOBAL参照料金です。
| 項目 | Typeform | Jotform |
|---|---|---|
| 課金単位 | 標準プランはアカウント単位の基本料金に、月間回答枠と利用者数が組み合わさる | 個人プランはアカウント料金にフォーム数、月間送信数、閲覧数、保存容量、アップロード容量、決済件数、署名件数の各上限が組み合わさる |
| 無料の入口 | Freeは0 USDで、フォーム数は無制限だが月10回答である | Starterは0 USDで、5フォーム、月100件の送信、1人の利用者を含む |
| 有料プランの入口 | Basicの月払い表示は月39 USDで、月100回答と1人の利用者を含む | Bronzeは年払い時に月34 USD表示で、25フォーム、月1,000件の送信、1人の利用者を含む |
注意
表の金額はGLOBAL向けのUSD参照料金で、日本市場固有の公開料金ではありません。TypeformのBasicは月払い表示、JotformのBronzeは年払い時の月額表示なので、同じ支払い条件の月額としては比べられません。料金や上限は変わる可能性があるため、契約前に対象市場と支払い条件を公式ページで確認してください。
無料プランを比べると、Typeformはフォーム数が無制限で月10回答、Jotformは5フォームで月100件の送信です。フォーム数だけならTypeform、無料で集められる件数だけならJotformの条件が大きく見えます。ただし、どちらか一方の数字だけでは判断できません。実際に作るフォーム数と、各フォームから集まる回答数を一緒に見積もる必要があります。
有料プランも同じで、表示金額より、自分の必要量に上限が足りているかが重要です。Typeformでは月間回答枠と利用者数、Jotformでは複数種類の上限がプラン選びに影響します。
なお、Jotformの個人向けプランは1人で使う条件です。複数人で運用する場合はEnterpriseを検討することになります。
回答者に質問を順番に見せ、回答内容によって次の質問や結果を変えたい場合です。調査だけでなく、申込、見込み客の情報収集、決済にも使えます。判断の基準は「アンケートかフォームか」ではなく、対話的な質問の進み方が必要かどうかです。
導入前には、月間回答数と利用者数を見積もりましょう。特に回答が集中する受付では、上限に達したときにフォームが非公開になる条件を含めてプランを選ぶ必要があります。
入力後に承認を回す、署名を受け取る、PDFを作る、支払いを受ける、といった処理までまとめたい場合です。オフライン収集や据え置き受付も選べるため、オンラインでURLを配る方法だけでは足りない現場にも対応できます。
導入前には、月間送信数に加えて、保存量、アップロード、決済、署名など、自分が使う機能の上限を確認してください。複数人で管理するなら、個人向けプランが1人という条件も見落とせません。
Q.無料プランではどちらが多く回答を集められる?
A.確認時点では、TypeformのFreeは月10回答、JotformのStarterは月100件の送信を含みます。ただし、フォーム数はTypeformが無制限、Jotformが5フォームという違いもあります。回答数だけでなく、必要なフォーム数も合わせて選びましょう。
Q.Typeformはアンケート専用で、Jotformはフォーム専用?
A.どちらもアンケートとフォームの両方の用途に使えます。違いは、Typeformが対話的な質問の進み方、Jotformが支払い、承認、署名、PDFを含む送信後の処理にある点です。名称で分けず、必要な回答の集め方と処理で比べてください。
Q.料金は表示されている月額だけで比べられる?
A.比べられません。Typeformは月間回答枠と利用者数、Jotformはフォーム数、月間送信数、閲覧数、保存量など複数の上限が料金に関係します。さらに、今回の表ではTypeformが月払い表示、Jotformが年払い時の月額表示です。支払い条件と必要な上限をそろえて確認してください。
確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Typeform
Jotform