Google FormsとMicrosoft Formsは、どちらもフォームやアンケート、クイズを作成して回答を集められるサービスです。選ぶときは、フォームだけを比べるより、普段使っている業務環境、回答の集め方、集計後の作業まで含めて考えると違いが見えやすくなります。
Googleのサービスを中心に使い、回答をGoogle Sheetsへつないで扱いたいならGoogle Formsが合います。Microsoft 365を利用しており、ExcelやTeams、SharePoint、Power Automateと組み合わせたいならMicrosoft Formsが候補になります。
Google Forms
こんな人に
Google SheetsやDriveと一体で運用したい
Microsoft Forms
こんな人に
ExcelやTeamsなどMicrosoft 365内で運用したい
両者とも質問形式や分岐、外部への配布、回答の集計に対応しています。大きな違いは、作成できるフォームの種類よりも、どのサービスに回答を保存し、その後の作業をどこで続けるかにあります。
| 比較項目 | Google Forms | Microsoft Forms |
|---|---|---|
| 主な用途 | アンケート、申込、登録、クイズ | アンケート、クイズ、投票 |
| 回答の確認と出力 | Formsの集計、Google Sheets、CSV | Formsの集計、Excel、CSV |
| 周辺サービス | Google Sheets、Drive、Workspaceの管理機能 | Excel、Teams、SharePoint、Power Automate |
| 回答範囲 | 個人、グループ、対象者、リンクを知る人などから設定 | 誰でも回答、組織内、特定ユーザーなどから設定 |
| 主な確認点 | 1人1回答やファイル添付時のログイン条件、回答表示とSheets同期の条件 | 回答上限、50,000件を超えた場合の画面上の閲覧・集計制限、管理者設定 |
Google Formsでは、フォーム上の自動集計やリアルタイムのグラフで回答の概要を確認できます。回答データをGoogle Sheetsへつなげれば、表形式で詳しく分析したり、その後の作業へ回したりできます。CSVでの出力も可能です。
Drive、Sheets、Workspaceの管理機能と一体で使う製品なので、すでにこれらを利用している場合は回答収集から保存までの流れをそろえやすくなります。ただし、フォームと連携したSheetの権限が常に自動で同期するわけではありません。回答結果を誰が見られるかは、フォームとSheetの両方で確認する必要があります。
Microsoft Formsは、回答を組み込みの集計で確認したうえで、ExcelやCSVへ出して詳しく分析できます。さらに、Excel、Teams、SharePoint、Power Automateを使い、回答の保存や回答後の処理をMicrosoft 365内で組み立てられます。
URLやQRコードのほか、OutlookやTeams、Webページへの埋め込みでも配布できます。日常の連絡や共同作業をMicrosoft 365に集約している組織では、フォームの作成だけでなく配布後の運用まで含めて検討しやすい選択肢です。
Google Formsは複数の質問形式に加え、セクション分け、入力内容の確認、回答に応じた分岐を使えます。ただし、分岐の起点にできる質問形式は限られます。たとえば、回答内容によって次に表示するセクションを変えたい場合は、作成予定の質問形式で実現できるかを先に確かめる必要があります。
Microsoft Formsも主要な質問形式と分岐に対応しています。一般的なアンケートや社内確認、クイズには使えますが、高度な調査手法や回答者パネルを中心とする調査専用製品とは役割が異なります。
どちらかを選ぶ前に、実際に使う質問を数問だけ作り、必要な分岐を再現できるか試すと判断しやすくなります。
「外部の人が回答できるか」だけでは、配布条件を十分に比較できません。回答者を限定するか、1人1回答にするか、ファイルを添付してもらうかによって条件が変わります。
Google Formsは、個人やグループ、指定した対象者、リンクを知る人などへ共有できます。一方、1人1回答に制限する場合やファイルをアップロードしてもらう場合には、ログイン条件が加わります。広く回答を募るアンケートと、本人確認を伴う申込フォームでは、同じ設定で運用できるとは限りません。
Microsoft Formsは、誰でも回答できる範囲、組織内、特定ユーザーなどから回答範囲を選べます。名前の記録、1人1回答、ファイル添付の扱いは、外部向けか組織内向けかによって異なります。また、外部共有や名前の記録は、作成者の設定だけでなくMicrosoft 365管理者の方針にも影響されます。
取引先から申込を集める、社内だけで投票する、回答者に資料を添付してもらうといった用途ごとに、回答範囲とログイン条件を確認してください。
回答数は、収集できる件数だけで判断しないことが大切です。回答を集めた後に、サービスの画面で何件まで閲覧・集計できるか、表計算ソフトへどのように保存するか、CSVへ出力できるかを分けて見ます。
Google Formsでは、回答をForms、連携したGoogle Sheets、CSVで扱えます。ただし、大量の回答を扱う場合、Forms画面での表示とSheetsへの同期では条件が異なります。回答規模が大きくなる予定なら、収集後にどの方法で閲覧・保存するかまで決めておく必要があります。
Microsoft Formsにはフォーム数、質問数、回答数の上限があります。また、50,000件を超えるとForms画面での閲覧・集計機能が制限されます。収集可能数だけでなく、OneDriveやSharePointへの保存、ExcelやCSVへの出力を含めて運用を考える必要があります。
回答規模が読めない場合は、まず小規模な運用で保存先と出力手順を確認し、集計担当者が必要なデータを取り出せるかを試しておくと安心です。
組織で使う場合、どちらもフォーム単体の料金ではなく、周辺サービスを含む契約として比較します。表は2026年7月26日に確認した日本向けの料金です。
| 項目 | Google Forms | Microsoft Forms |
|---|---|---|
| 課金単位 | Workspace有料契約はuser単位で、年間planとflexible月払いがある。Forms単体ではなくsuite全体の料金である。 | 法人向けFormsの料金単位はForms単体ではなく、Microsoft 365 Business planのユーザー単位subscriptionである |
| チーム向け | business-starter-annual: 日本向け公式WorkspaceページではBusiness Starterを年間planで1 user月800円と案内し、Formsを含む。 | business-basic: 日本向けMicrosoft 365 Business Basicは、年払いの1 user月額相当で1,049円と案内され、Formsを含む。表示価格は消費税を含まない。 |
注意
料金や契約条件は変更されることがあります。導入前に日本向けの公式料金と、必要な契約範囲を確認してください。
Google Formsには個人が無料で利用できる入口があります。組織利用では、Google Workspaceのユーザー単位料金として、Forms以外の機能やDriveの保存容量も含めて検討します。
Microsoft Formsの法人利用も、Microsoft 365 Businessのユーザー単位契約として考えます。単純な金額差だけでなく、すでに契約しているサービス、回答を扱う人の人数、フォーム以外に必要な機能を合わせて比べてください。
Google Sheetsを回答データの中心にしたい場合や、DriveとWorkspaceの管理環境で運用したい場合はGoogle Formsが合います。アンケートだけでなく、申込、登録、クイズにも使えるため、作成目的と回答後のSheets上の作業を一続きで考えられます。
一方で、1人1回答やファイル添付を使う場合はログイン条件を確認してください。大量回答を予定している場合は、Forms画面、Sheets同期、CSV出力のどれを使うかも事前に決めておく必要があります。
Excelで集計を続けたい場合や、Teamsで配布し、SharePointやPower Automateを使って回答後の処理へつなげたい場合はMicrosoft Formsが合います。組織内の回答者を指定する運用にも対応できます。
ただし、外部共有や名前記録にはMicrosoft 365管理者の設定が関わります。想定する回答数が多い場合は、Forms画面での閲覧・集計制限と、ExcelやCSVへの出力方法も確認してください。
Q.どちらも社外向けのフォームに使える?
A.どちらも外部回答を受け付ける設定があります。ただし、1人1回答、名前の記録、ファイル添付などを使うと条件が変わります。実際の質問内容と回答範囲を組み合わせて確認してください。
Q.回答を表計算ソフトで扱える?
A.Google FormsはGoogle Sheetsへつなげられ、Microsoft FormsはExcelへ出力できます。両者ともCSVで扱えます。普段使っている表計算環境と、その後の集計作業で選ぶと分かりやすくなります。
Q.料金だけで選んでもよい?
A.組織利用では、どちらも周辺サービスを含むユーザー単位契約として見る必要があります。フォームの価格だけでなく、既存契約、利用人数、回答の保存先、フォーム以外に使う機能も合わせて比較してください。
確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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