SurveyMonkeyとQualtrics Surveysは、どちらも一般的なアンケートから調査業務まで扱えるサービスです。ただし、選ぶときは機能の多さだけでなく、どのような調査を設計するか、回答をどう集めるか、どこまで分析するかを分けて考える必要があります。
一般アンケートや顧客・従業員からの意見収集を起点にしつつ、必要に応じて調査設計や分析を広げたいならSurveyMonkeyが候補になります。コンジョイント分析やMaxDiffなどを含む高度な調査手法まで視野に入れるなら、Qualtrics Surveysを先に確認すると選びやすくなります。
SurveyMonkey
こんな人に
一般アンケートから市場調査、継続的な意見収集まで幅広く進めたい
Qualtrics Surveys
こんな人に
高度な調査手法を使い、調査設計から分析まで組み立てたい
どちらも質問の分岐や割り当て条件を使った調査を作成でき、Webリンク、メール、QRコード、Webサイトなどを通じて回答を集められます。違いが見えやすいのは、調査設計の深さ、分析方法、外部の回答者を集めるパネル調査、料金と回答枠の考え方です。
| 比較する点 | SurveyMonkey | Qualtrics Surveys |
|---|---|---|
| 主な用途 | 一般アンケート、市場調査、顧客・従業員からの意見収集 | 一般アンケート、高度な市場調査、パネル調査、顧客・従業員調査 |
| 調査設計 | 分岐、前の回答の差し込み、質問や選択肢の無作為化、回答数の割り当てなど | 表示・スキップ・分岐、回答数の割り当てに加え、コンジョイント分析やMaxDiffなどの調査手法 |
| 配布 | Webリンク、メール、QRコード、Webページへの埋め込みなど | 匿名リンク、個別リンク、メール、QRコード、SNS、Webサイトなど |
| 分析と出力 | ダッシュボード、絞り込み、クロス集計、統計的有意差、各種データ出力 | レポート、ダッシュボード、クロス集計、Stats iQ、CSV・Excel・SPSS出力 |
| パネル調査 | Audienceで条件に合う回答者から完了回答を購入 | Online Panelsで対象条件と回答数の割り当てを指定して見積もり |
機能名だけを見ると似ていますが、利用できる範囲はプランやライセンスによって変わります。表にある機能がすべて同じ契約で使えるとは限らないため、実際に必要な調査手法と分析方法を先に決めることが大切です。
SurveyMonkeyでは、複数の質問形式に加え、回答による分岐、前の回答内容の差し込み、質問や選択肢の無作為化、回答数の割り当てを使えます。たとえば、満足度の回答に応じて次の質問を変えたり、選択肢の表示順による偏りを抑えるために順序を入れ替えたりする調査を組み立てられます。
一般的なアンケートだけでなく、市場調査や顧客・従業員からの意見収集も対象です。単発のアンケートに限らず、繰り返し配信や複数アンケートをまとめたプログラムで変化を追う使い方もできます。
Qualtrics Surveysも、質問形式、表示・スキップ・分岐、回答数の割り当てを使って調査を設計できます。さらに、複数の要素から選好を分析するコンジョイント分析、項目の優先順位を測るMaxDiff、コンセプトテスト、高度な統計分析を研究用途へ利用できます。
商品案のどの組み合わせが選ばれやすいかを調べるなど、単純な回答集計では足りない調査では、必要な手法がライセンスに含まれるかが重要です。高度な機能があるという理由だけで選ぶのではなく、実施予定の調査で実際に使う機能を特定してから比較すると過不足を避けられます。
SurveyMonkeyはWebリンク、メール、QRコードなどで配布でき、Webページへの埋め込み方法や回答へのアクセス条件も選べます。Qualtrics Surveysは匿名リンクと個別リンクを使い分けられ、メール、QRコード、SNS、Webサイトなどから配布できます。記名性が必要か、誰に配った回答かを識別したいかを先に決めると、配布方法を比べやすくなります。
回答数を見るときは、「回答を集められる数」だけを確認しても十分ではありません。SurveyMonkeyでは、収集、画面での表示、使用量の計上、超過時の扱い、保存や削除を別々に見る必要があります。無料のBasicでは1アンケート10問で、表示できる回答は25件です。
Qualtrics Surveysでも、回答収集枠、回答を見る権限、データ保存、CSV・Excel・SPSSへの出力を分けて確認します。無料アカウント、オンライン購入のプラン、大規模な個別見積もりでは、回答枠と利用者の条件が異なります。
回答上限を比べる際は、次の4点を契約候補ごとに並べると判断しやすくなります。
1. 一定期間に集められる回答数
2. 集めた回答のうち画面で見られる範囲
3. データをファイルとして出力できるか
4. 上限を超えた回答の扱いと保存条件
SurveyMonkeyは、ダッシュボード、条件による絞り込み、クロス集計、統計的有意差の確認、データ出力をプランに応じて利用できます。Qualtrics Surveysは、レポート、ダッシュボード、クロス集計、Stats iQ、CSV・Excel・SPSS出力をライセンスに応じて利用できます。
単純な集計で足りる場合と、属性別の差を細かく見たい場合では必要な機能が変わります。たとえば、年代別に回答傾向を比べたいなら、クロス集計が使えるかだけでなく、結果の共有方法やデータ出力の条件も確認すると運用を想像しやすくなります。
回答品質の扱いも同一ではありません。SurveyMonkeyでは通常の回答収集とAudienceの注文で品質処理の条件が異なり、Audienceでは品質の低い回答を置き換える処理があります。Qualtrics Surveysには回答品質を示す機能がありますが、ボットや重複回答の検出にはFraud Detectionなどの利用条件があります。品質機能の名称だけで比較せず、どの回答を検出対象にするのか、どの契約で利用できるのかを確認してください。
自社の顧客名簿や社内の対象者だけでは回答が足りない場合は、条件に合う外部の回答者へ調査を依頼するパネルサービスが候補になります。
SurveyMonkeyのAudienceでは、指定された設計要件を満たすアンケートを用意し、対象条件を指定して完了回答を購入します。費用は通常の利用契約とは分けて考え、完了回答数、対象条件、条件に合う人の割合などを確認します。
QualtricsのOnline Panelsでも対象条件と回答数の割り当てを指定できます。費用は調査条件ごとの見積もりで、対象条件、条件に合う人の割合、アンケートの長さ、納期、必要回答数などが関係します。
どちらを選ぶ場合も、ツール本体の料金だけでパネル調査の費用を見積もらないことが重要です。必要な回答者像と回答数を揃え、パネル部分を別費用として比較します。
SurveyMonkeyは無料、個人、チーム、法人向けの契約で、料金単位、質問数、閲覧できる回答数、期間ごとの回答枠、利用者数の条件が変わります。表示される通貨や金額は市場によって異なるため、同じ市場、請求周期、回答枠、利用者数を揃えないと公平に比較できません。
Qualtrics Surveysは無料アカウント、年額のオンラインプラン、5,000回答以上を想定した個別見積もりで、課金単位、回答枠、利用者条件が大きく異なります。年額のオンラインプランでは、複数の利用者で共有する回答枠が設けられます。より大きな契約では、回答数などの利用量を基準に見積もられます。
したがって、公開価格だけを横並びにするのではなく、「誰が使うか」「回答枠を何人で共有するか」「何件の回答が必要か」「データ出力が必要か」を揃えて比べるのが現実的です。
注意
料金・プラン条件は2026年7月26日時点の情報です。SurveyMonkeyは市場によって表示条件が変わり、Qualtrics Surveysの日本語公式ページでは公開オンライン金額が米ドル表示です。契約時の通貨、税、回答枠、利用者条件を公式ページや見積もりで確認してください。
SurveyMonkeyは、一般アンケートを起点に、市場調査や顧客・従業員からの意見収集へ広げたい場合に検討しやすい選択肢です。回答の分岐や無作為化、クロス集計、パネル調査など、必要な機能と契約条件を順に確認できます。
Qualtrics Surveysは、一般アンケートに加え、コンジョイント分析、MaxDiff、コンセプトテスト、高度な統計分析まで計画している場合に候補になります。高度な調査機能やデータ出力が、検討中のライセンスに含まれるかを確認して選びます。
両者で迷う場合は、最初に実施する調査を1本だけ具体化してください。質問の分岐、必要回答数、分析方法、データ出力、回答者の集め方を書き出すと、製品名の印象ではなく必要条件で比較できます。
Q.どちらにも無料で始められる入口はある?
A.どちらにも無料の入口があります。ただし、SurveyMonkeyでは質問数と表示できる回答数、Qualtrics Surveysでは累計回答数や利用者数などに条件があります。試すときも、回答収集だけでなく閲覧と出力の範囲まで確認してください。
Q.市場調査ならどちらを選ぶ?
A.分岐、無作為化、回答数の割り当て、クロス集計、パネル調査を中心に比較するならSurveyMonkeyが候補です。コンジョイント分析やMaxDiffなどの調査手法が必要ならQualtrics Surveysを先に確認してください。
Q.パネル調査の料金は利用料に含まれる?
A.ツール本体の契約とは分けて考える必要があります。SurveyMonkey Audienceは完了回答数や対象条件など、Qualtrics Online Panelsは対象条件、アンケートの長さ、納期、回答数などをもとに費用を確認します。
確認日: 2026-07-26(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
SurveyMonkey
Qualtrics Surveys